Vol.58　No.21　2022.2.15発行

先週金曜日冬季五輪北京大会が開幕しました。東京2020五輪が１年延期になったことでわずか半年の間に夏と冬のオリンピックが開催されるという間隔の短さ、そしてどちらの大会もコロナ禍しかも感染拡大の真っ只中で行われる空前絶後の2大会ということになるのでしょう。開催都市北京は夏の大会も行われた都市で、夏冬どちらの大会も開催されたのは北京が初めてということです。

東京大会よりもさらに厳しいバブル方式で北京の市民にとっては競技場にも近づけず盛り上がりに欠ける開幕となったことと思いますが、今後はすごもりテレビ観戦が増え、選手の活躍で徐々にその熱も上がっていくことと思います。日本も前回平昌大会の獲得メダル数13個を超える目標で臨んでいます。しっかり応援したいと思っています。

2月は平和構築と紛争予防月間でもあります。平和の祭典オリンピックですが欧米そして日本も政治的ボイコットで政府関係者の派遣を取りやめました。中国の新疆ウィグル自治区に対する人権問題に抗議するためです。またロシアと欧米はウクライナを挟んで一触即発に近い緊張状態が続いています。

平和構築を掲げるロータリーですが直接紛争を止めることはできません。しかし2月のロータリーの友にもある通り、青少年交換学生など国際交流を通じ異文化に触れ、お互いの理解を深めて将来に向け紛争の火種を減らすことは出来ると思います。貧困や格差を減らし、ねたみや憎しみを和らげることはできるのではないでしょうか。政策や紛争を憎むことはあっても人が人を憎むことが無いようにすることが平和構築への道筋だと思います。

この北京オリンピックがアスリートの技と力を純粋に競いあえる大会に終始することを心より願っています。