Vol.58　No.35　2022.7.5発行

本日は3年ぶりに美合小学校の先生方をお招きして「生田蛍は美合の宝」と題して卓話を頂きます。

生田蛍の歴史に触れてみたいと思います。江戸時代美合地区にあった生田城主が大量に発生していたゲンジボタルを生田蛍と命名したのが始まりだと言われています。昭和に入り農薬使用や都市化でその数が激減しこれに危機感を持った地元の方々が市長に訴え国の特別天然記念物に指定され、昭和25年には生田蛍保存会が発足、保護研究と盛大な蛍祭りが行われました。昭和38年、美合郵便局長の栗田俊一郎氏が人口飼育した蛍の幼虫の放流をはじめ、その指導を受けた古田忠久先生が河合中学校理科部で飼育をはじめ、美合小学校へ転任した際、ホタル人口養殖場を作りホタル飼育部が誕生したということです。

当クラブと美合小学校様とのご縁は1985年、当時の古田校長先生を卓話にお招きしたのが始まりで、その縁を取り持ったのが当クラブ会員でありました小島孝雄氏、小島ミユキ会員のご主人であります。　1986年6月13日、36年前の昨日、美合小学校にて初めてのホタル例会が開催されました。（写真1、2）5年後の1991年5月31日に「環境保全の夕べ」と題して2回目が開催されました。（写真3～5）昨年一昨年とコロナ禍で例会場にはお越し頂けませんでしたが、20数年、毎年欠かさずホタル例会を開催し美合小学校ホタル部の活動報告を拝聴し、支援金を贈呈させていただいております。ホタルの育成には非常にコストかかかり、周年ごとに機材や設備への助成も行ってきております。

そして個人的にもこの活動を支援され続け、毎年ホタル例会の時に必ず支援金と会員のみなさんに最中を届けてくださいます小島ミユキ会員には心から感謝申し上げます。なぜ最中なのかは後ほど小島会員からご紹介いただければと思います。

美合小学校のホタル部のみなさん、先生方、そして地元の方々の絶え間ない努力があってこそ毎年この時期にはこんな身近なところでホタル観賞が出来るのだなとつくづく実感しています。まさにホタルは環境保全のバロメータです。引き続きこの活動を支援しこの先もずっとホタル観賞が出来ることを期待しています。