Vol.59　No.20　2023.1.24発行

先週が月初めの例会でしたが、新年例会でしたので恒例の「10年前の今月」を今日の例会での会長挨拶にさせて貰います。

年が2012年から2013年になっています。2013年1月に起きていた内容です。

あまり楽しい内容がありません。

✓福島県飯館村ｱﾝｹｰﾄ  除染目的達成後も帰村せず7割

その後も帰村は進んでいません。同地に限らず日本全国の地方で過疎化が進んでいます。人口減少に拠りさらにスピードアップされるでしょう。それに拠り選挙の前提も変わります。

✓貿易収支 6.9兆円赤字 過去最大、円高・対中輸出減・発電燃料輸入

現状の日本経済を取り巻く環境は全く変わっていますが、外貨準備高だけは確実に減少しています。日本の国力の低下が強く懸念されます。

✓2013年度一般会計予算 92.7兆円 内、国債費22兆円台拡大

既に予算の国債依存率が高まっていますが、来年度の予算編成に較べれば国債の依存比率は低かったです。これから増税基調になることは間違いないですが、それでも日本の財政の行く末が危惧されます。国防費なんてゼロが理想でしょうが、現実はゼロどころか大幅に増加せざるを得ない状況です。この変化も10前に較べて大きく変化しました。

✓復興特別所得税  25年間所得税に2.1%上乗せ

この内容も国防費に充当？されるとか。

✓1/2 NY株式ﾀﾞｳ300ﾄﾞﾙ高 終値13,412ﾄﾞﾙ

✓1/4 日経平均292.93円高 終値16,000円台回復 1年10ｹ月振り

日米の株価は、その後、確かに上昇しました。但し、其れに伴い貧富の格差、教育の格差が顕著になりました。資本主義からすれば当たり前のことでしょうが、世の中が良くなっているという実感がありません。

✓1/16 米連邦航空局 ﾎﾞｰｲﾝｸﾞ787型運航停止命令

自動車産業の品質水準に較べても航空産業で要求される品質水準はもう一つ高いです。三菱の旅客機の開発は止まってしまいましたが、日本が生き残るためには世界に誇ってきた製造品質を改めて高める努力をしなければならないのではないでしょうか。

✓1/18 LINE利用者  一億人突破 ｻｰﾋﾞｽ開始から１年半

当時から現在までの10年間は、ＩＴ製品、ＩＴサービスプラットホーム企業が天下を取っていた時代です。

彼らは巨万の富を手に入れましたが、現状を見ると完全に潮目が変わったように強く感じます。Google、Ｔｗｉｔｔｅｒ等企業で大量の人員整理が始まっています。

平家物語冒頭の「盛者必衰の理」を思い浮かべます。すべてのものに永遠はないと。

✓1/24 知財高裁  井村屋あずきﾊﾞｰ 商標登録認める 

これからの商売では、今迄以上に無形資産の価値が大切になります。自社で気がついていない価値もあるのではないでしょうか。

✓1/26 大相撲初場所  日馬富士優勝（白鵬に勝ち全勝優勝）

場所は、大関貴景勝のみ、寂しい限りです。外国人力士をもっともっと増やすべきでしょうか。今でも他の業界に比べて外国人比率は高いと思いますが。

✓1/28 ﾄﾖﾀ世界版売過去最高 974万8千台

その後、日本の自動車産業がトヨタを筆頭に世界を牽引してきましたが、こちらも潮目が変ろうとしています。それも想像以上のスピードで。ＥＶ時代においても日本の自動車産業が世界のトップに留まって欲しいと願います。

障がい者就労継続支援Ｂ型事業所　One Step　 （運営法人名：合同会社NGT） 施設長　永田 雄大　様

慈恵福祉保育専門学校　介護福祉学科　を卒業後、複数の福祉施設へ就職の後、実家の永田印刷所のスペースを利用して、障がい者の方々が「就職を目的として」作業する塲として、障がい者就労継続支援Ｂ型事業所　Ｏｎｅ　Ｓｔｅｐ　を開所しました。

 利用者は、地元の様々な企業より依頼を受けた、軍手のミシン掛け、シール貼り、自動車部品の組み付け等の作業をしています。給食会社等施設外での作業に従事することもあります。

 また、昼食には、弁当作りで余った食材を利用した１１０円の弁当を給食会社に提供してもらい、利用者に負担なく食事をとってもらうといった取り組みをしています。

 「ながたぶんぐ」は、実家が創業１０４年の老舗印刷会社という特性を活かし、印刷の際に出る残紙や端切れを使用し、利用者がノート等の文具に加工して販売しています。リサイクルや障がい者雇用といったＳＤＧｓに則した取り組みとして報道等にも取り上げてもらい、好評をいただいています。また、オカザえもんとコラボしたり、企業からの依頼で会社名を入れたオーダーを受けたり、新たな展開も生まれています。

 単に障がい者が仕事をする場というのではなく、様々な地元企業との結びつきにより、社会性を養い、いずれ一般企業への就職ができるようになってもらうことを目標に今後も活動していきたいと考えています。