Vol.59　No.21　2023.1.31発行

本日の会長挨拶は、ＲＩから先日送られてきました「2021年度と2020年度（国際ロータリー及びロータリー財団）収支報告」についてお話します。RI及び財団の会計処理をよく理解していませんが、数字に弱いとは言え会計士の端くれとして、この財務情報を私なりに理解したところをお話します。なお、数値の単位は、1,000米ドルです。従って日本円に換算して読まないとなかなかボリューム感が掴めないと思います。この為には、数値に先ず０を3つ付け、更に100倍（計算を単純化するために＄1.00=￥100.00とします。）すると日本円での金額に換算されます。

この様な換算をすると全世界ではかなり大きな資金（100億円単位の資金）が動いているのが把握出来ます。

このボリューム感を持って具体的な財務情報を以下に見て行きます。

１．国際ロータリー収支報告

（収入）

会費：我々会員が拠出（資料に拠れば2021年度は、一人当り＄68）した資金です。一人づつの会員が拠出した資金は全世界で82億円弱にもなります。

その他の収入として「投資純益（資金の運用益）」が3億円程度あります。この金額を純資産額（期首額と期末額の平均値）で割り返して見ますと2021年度の運用利回りは、1.9%となります。資金の性格上、リスクの高いものには投資できない規則があると思いますので、このくらいの利回が妥当でしょうか。

これに加えて「支援業務とその他の活動」項目として21億円弱の収入があります。同じ名称項目が支出にもありますので、特別なプロジェクトについての収入（例えばポリオプラスプロジェクト等への寄付金？）でしょうか。

合計の収入額は、106億円になります。金額が多いほどロータリーの評価が高まる訳ではないですが、凄い金額です。

（支出）

運営費：67億円となっています。資料に拠ればその主な内容は次の様です。

・プログラムと会員への支援：23億円

・ＩT、運営費、管理業務：18億円

・コミュニケーション：11億円

・国際業務：6.2億円

日本赤十字社への寄付金と同じように実際の支援活動に使われるとともに内部の事務管理費用として消費される分も大きいです。

これに加えて「支援業務とその他の活動」項目として26億円強の支出があります。同じ項目の収入の部で想像したように特別なプロジェクトについての支出（例えばポリオプラスプロジェクトの活動資金支出等？）でしょうか。

更に「戦略的準備金」として1.8億円の支出がありますが内容は分かりません。

合計の支出額は、95億円になります。この結果、2021年度の純資産は10.8億円増加し、残高としては161億円となりました。

純資産額としてこれだけの残高があることは、財務体質が良好に保たれていると判断できると思います。

２．ロータリー財団収支報告

（収入）

寄付：2021年度は355億円です。これまた凄い金額です。ＲI会費とは別に寄付として会員から拠出された金額です。

その他の収入として「純投資収益」が182億円あります。こちらも同じ計算式で利回りを計算すると13.3％とかなり高いものとなっています。この利回りからの想像ですが、財団の資金運用は優れたファンドマネジャーがおり、リスクも取りながら上手く運用しているのでしょうか。加えて「配当分割型寄付同意とその他の活動（純額）」として8億円の収入があります。

この内容は、株式等の寄付を受け、それから発生する配当を寄付金額としているものと思います。

合計の収入額は、545億円になります。

（支出）

・プログラム補助金：333億円です。資料に拠ればその主な内容は次のようです。

・ポリオプラス：153億円

・グローバル補助金：130億円

・地区補助金：31億円

この内容は、我々に馴染みのあるものとなっており、これだけの補助金に拠って各クラブの具体的な活動がなされたということです。

加えて支出項目として、「プログラム運営費、寄付推進、一般管理費」の合計５１億円が支出されています。RIと同じように内部の事務管理費用として費消された分と理解します。合計の支出額は、384億円になります。

これに「為替差損益」：33億円「誓約未収入のための予備費（この項目は内容が全く分かりません。）」：マイナス13億円を加えると2021年度の純資産は163億円増加しました。

ちなみに（ｘｘ）カッコは、会計の分野ではマイナスを意味します。

結果、２０２１年度の純資産残価は、１，２９０億円という巨大な金額となりました。

これだけの資金的な裏付けを持った奉仕団体は、世界広しと言えどもロータリーだけと理解します。

何れにしても、このように資金が集められ、奉仕活動のために支出されていることを十分に認識して、我々個々の会員は資金を拠出しなければならないことを改めて感じた次第です。

岡崎市長　中根康浩　様

東岡崎周辺整備について

トイレ革命

• 令和3・4年度で、約200施設のトイレを改修・新設
• 令和4年度までに、「学区市民ホーム」や「こどもの家」の全施設を様式化
• 令和5年度までに、全ての「小中学校体育館」に男女1か所づつ洋便器設置予定

少人数学級

令和5年度は小学1年生、令和6年度は1・2年生と、毎年1学年づつ段階的に市内小学校において32人による学級編成を進める。

【ねらい】

• 子供たちが4人組のチームを作り、主体的に学びを進めるチーム学習の推進
• 子供たち一人ひとりへのよりきめ細かな支援による、個別最適化された学びの実現
• 新型コロナウイルス等感染症に強い、学びの環境づくり

NHK大河ドラマ「どうする家康」

岡崎市の経済波及効果の目標

2023年度 観光入込客数の推計　　390万人（コロナ前2018年）→170万人増→560万人（2023年推計額）

2023年度 直接観光消費額の推計　195億円（コロナ前の2018年）→70億円増→265億円（20232年推計額）

どうする家康関連予算　総額15.5億円

10の基本戦略

1.どうする岡崎公園

大河ドラマ館　お得な「市民割」や「年間パスポート」も販売

岡崎城リニューアルオープン。岡崎公園おもてなし施設の充実

2.どうする家康観光スポット

3.どうする回遊観光

家康公誕生の地 岡崎を巡ろう　岡崎おでかけツアーズ「大河ドラマゆかりの地をめぐる」ミステリーツアー！

4.どうする宿泊観光（ナイトタイムエコノミー）

夜間・早朝で魅力あるコンテンツを増やし、宿泊を促す！岡崎デジタルアートナイトフェスティバル

宿泊滞在型の観光ツアー「まちとくらしを感じる岡崎ステイ」

5.どうする地域個店

6.どうするリピート消費

岡崎市地域店舗ファンづくり推進事業　どうだん家康公　

「さとふる」で「PaｙＰaｙ商品券」観光で岡崎市を訪れた際に気軽に使用できる「ふるさと納税」

7.どうするおもてなし交通

民間駐車場活用（特P）　パークアイランド　繁忙期における駐車場の予約制 ・駐車場料金の変更 公共交通機関の使用促進

8.どうする市民機運醸成

9.どうする情報発信

市政だより・雑誌広告・WEB広告・交通広告・LINE・HP・YouTube・Twitter・ポータルサイト・観光サイト・市民インフルエンサー

10.どうするアフター大河

10の基本戦略の1～9の戦略を進めることで得られた大河ドラマ効果を一過性で終わらせないことが重要。

この大河ドラマを契機として課題を解決したこと、新たに得られ、磨き上げられた岡崎の魅力、こうしたものを確固たるレガシーとするために、アフター大河に何を遺していくのかということを念頭に置いて事業などを進めていくことが必要。

2023年　市政運営テーマ

• 「WITHコロナ」「AFTERコロナ」
• 「WITH家康公」「AFTER大河」
• 脱炭素の取組
• 若者の意見を活かす

​～家康公愛、岡崎愛にあふれ、市民であることを誇りに思えるまりづくり～